Tokyo 7th Sisters ―EP4.0 AXiSに関する考察
さぱちんです。
考察に入る前に少しだけ自分自身のことについて触れておきます。私はナナシスを2014年11月頃から始めました。4Uエピソードあたりからこのコンテンツは他のコンテンツとは少し違うとは感じ始めていましたが、5周年のトレイラーであれをぶち込んで来るのはさすがに度肝を抜かれました。
今回の考察記事はいちナナシスファン(あえてここでは支配人という言葉は使わないでおきます)としてあれこれ考えた上でこれっぽいなと思うものをただ綴ったものなので鵜呑みにせず、こんな考えもあるのか~程度に読んでもらえればと思います。それは違うだろと思ったことについては突っ込んでくれていいです。
それでは本題に移ります。(なんかいろいろ欠けてる気がするので後々加筆、修正していきます)
2019/02/22 トレイラー埋め込み
新章 EPISODE 4.0 AXiS
AXiSとは?
まずはEP4.0で一番の肝となるであろうAXiSについて触れていきます。
AXiSは以下の6人のメンバーから構成される
FUKUOKA-04: 天神ネロ
RYUKYU-02: 比嘉アグリ
EZO-05: 蓬莱タキ
OWARI-01: 志摩サビナ
SENDAI-06: 鹿込オト
OSAKA-03: 帝塚セネカ
以下トレイラーからの抜粋
―享楽の都市
TOKYO-07 かつてその街で 最も輝いた6人の少女たち
伝説のセブンスシスターズ 彼女たちが掲げた 眩し過ぎる”光”は
深い”闇”を産み 今、かつてないほど 禍々しい”呪い”となって 踊り狂う
6つの経済特区からの 最凶の刺客 AXiS セブンスの声を持つ
少女たちが 777☆SISTERSに 襲い掛かる
簡単にまとめるとセブンスシスターズの”光”が産みだした深い”闇”がAXiSである。その”闇”がかつてないほど禍々しい”呪い”となり777☆Sを襲う。AXiSの6人はセブンスの声を持つ。
AXiSのロゴは以下のようなものになっている。
特徴的なところで言えば、777を意識しているであろう数字666と真ん中の獣(オオカミだと推測される)である。
ローマ皇帝ネロ
ここ読むの飛ばしてもいいよ
ツイッターのTLで昨日からかなりの数見かけたのが、AXiSのメンバーの名前はローマ皇帝ネロとその周辺の人から来ているというものである。これに関してAXiSの象徴ともいえるであろう数字666には以下のような話がある。 AXiS🔙SiXA
獣の数字(けもののすうじ)は、『新約聖書』の『ヨハネの黙示録』に記述されている。以下に引用すると、「ここに知恵が必要である。賢い人は、獣の数字にどのような意味があるかを考えるがよい。数字は人間を指している。そして、数字は六百六十六である。」(13章18節)
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自由主義神学の高等批評による聖書学では、ローマ皇帝ネロを指すという説が最も支持を得ている。即ち、皇帝ネロ(Nero Caesar)のギリシア語表記(Νέρων Καίσαρ, Nerōn Kaisar)をヘブライ文字に置き換え(נרון קסר, Nrwn Ksr)、これを数値化し(ゲマトリア)、その和が「666」になるというもの。ヘブライ文字はギリシア文字のように、それぞれの文字が数値を持っており、これによって数記が可能である。この説は、直前の皇帝崇拝らしき記述とも、意味的に整合する(一説によれば、貨幣経済の比喩ともいわれる)。写本によっては、獣の数字は「666」でなく、「616」と記されているものもある(詳細は後述)。この場合は、ギリシア語風の「ネロン」ではなく、本来のラテン語発音の「ネロ」(נרו קסר Nrw Ksr)と発音を正したものと解釈できる。
引用元:獣の数字 - Wikipedia
Wikipediaから引用してきた文章から見るにAXiSのロゴの獣、そして666という数字から獣の数字を意味していると解釈してよいだろう。AXiSメンバーの名前がローマ皇帝ネロ由来であることは間違いないようだ。
またAXiSメンバーそれぞれを歴史上の人物として追っていくと基本的に互いにうまくいっていないことが分かる。(詳細は省く)これがナナシスのストーリーとどう関係してくるかはわからない。(13話分描くのに仲間割れのAXiS空中分解エンドとか見たくない)
キリスト教とセブンスシスターズ
なんでいきなりキリスト教が出てくんの?と思ったかもしれないが、ここに至ったのにはちゃんとした経緯がある。
まず、EP4.0での主たるテーマになるであろう光と闇に関してである。光と闇は古くから宗教との結びつきが強い。”光と闇の宗教”、と言われて思い浮かぶのは世界最古の宗教といわれているゾロアスター教ではないだろうか。詳細は省くが光明神アフラ=マズダと暗黒神アーリマンが常に敵対するといったようなものである。この最古の宗教であるゾロアスター教はその後の宗教へと影響を与えたと考えられている。それらの宗教にはキリスト教も含まれる。
また、ナナシスのお話ではメインを飾っている”アイドル”の語源は”崇拝の対象”を指し示す言葉が由来である。
これら二つのことを鑑みてもEP4.0と宗教を結びつけて考えるのは間違ってはいないのではないだろうか。
上記を踏まえローマ皇帝ネロに関して何か宗教が絡んだ事件がないか調べていくと以下のようなものを見つけた。
引用元:ネロ
皇帝ネロはローマの大火が起こった後キリスト教徒を迫害したのである。歴史上の話に逸れつつあるのでここでナナシスに話を戻す。このネロの行為をナナシスに置き換えてみると次のように考えることが出来るのではないだろうか…
セブンスシスターズの影響を受け、憧れや希望を抱いた人々。
777☆Sも↑に当てはまる。
ローマの大火
セブンスデビューから電撃引退までの一連の流れではないかと考えられる。
セブンスシスターズがアイドルの既成概念をぶち壊し新たなアイドル像を作り上げた。セブンスシスターズは伝説の国民的アイドルグループだった。
しかし、彼女らは突然表舞台から姿を消しかつてのアイドル全盛期は終焉しアイドル氷河期になってしまった。
もう一つローマ帝国に関してのことを言っておくと、ローマ帝国は多神教であった。これを一般ローマ帝国民として考えるとナナシスの世界では以下のように考えられるのではないか。
一般ローマ帝国民
セブンスが上記ローマの大火を起こすまでは人々は様々なアイドルを推していた。
つまり、一般ローマ帝国民がセブンスの登場によりセブンスだけを推すようになってしまった(キリスト教徒になった)。実際、二代目支配人自体はじめは「セブンスにこだわりすぎて未来が見えてなかった」という発言をしている。HEAVEN'S RAVEの「全部捨てて来れるなら、その手を握り返そうか」という歌詞からもAXiSは一度すべて(ファン、地位等)を失ったアイドルではないだろうか。
ではこの時、セブンス以外の当時活躍していたアイドル達はセブンスに対して憧れや希望といった光を見出しただろうか。いや、憎しみや怒りといった光とは真逆の感情であろう。
これをナナシス版ローマの大火としてまとめると以下のようになる。
既成のアイドル像が存在する→これを壊し新たなアイドル像を作り上げる(当然”以前”のアイドルは居場所がなくなる)→光と闇が産まれる
歴史上で言われているネロがローマの大火を起こしたとかそういうことを省けばローマの大火が起こりネロがキリスト教徒を迫害するようになったという因果関係にはなんの矛盾もない。これはセネカらがAXiSメンバーであることからもそう考えてよいのではないだろうか。(必ずしも歴史上のストーリーに沿っているわけではないという意味です)
ここで少しAXiSの発言について考えてみる。
「全部灰にしちゃるけん」
「セブンスと同じことをしていくで」
という発言からネロはナナシス版ローマの大火を再び起こそうとしているのではないだろうか。EP1.0で二代目支配人は「今」のアイドル像を作り上げるとコニーさんと話している。つまり一度作り上げられた777☆Sというアイドル像をぶち壊してやろうというのがこの発言の真意だろう。
また鹿込オトのゲーム内の発言
「なんで777☆Sのやり方が悪いって定義付けられてるのか、わかってる?」
からも新しいアイドル像を作り出していくというやり方に対しAXiS(AXiSだけじゃないかも?)がよくない感情を持っているのではないだろうか。
ここまでを超簡単にまとめると
セブンスが多神教を一神教にしてしまい、多神教の信者の多くは一神教(セブンス)の信者になってしまった。その結果よくない思いをする者がいた。
光と闇
先ほども触れたがもういちど光と闇を主として触れておきたいと思う。
ナナシスのゲーム内では今までセブンスはただ”光”であったというような描写が多かった。しかし、本当にセブンスは誰にとっても”光”だったのだろうか?そんなはずはあるわけがない。先ほども述べたようにセブンスは自分達がデビューしてからそれまでのアイドル像をぶち壊してきたのである。つまりそれまでのアイドルはもう”以前”のアイドルとなってしまったのだ。セブンスと同時期に活動していたアイドル達から見ればセブンスは”光”ではなく真逆の”闇”のような存在だったのではないだろうか。
光と闇はよく対比として出てくるがそのままの意味だけではなく善と悪の象徴といった側面も持つ。
これまでのナナシスの物語はおそらくは光だけに焦点を当てたものであった。そこに絶対的な悪をもって立ち向かってきた相手はいないはずだ。
しかし、EP4.0では4UやKARAKURIとは違った剥き出しの悪(憎悪、嫉妬、怒り)と対峙していくのではないかと考えられる。EP4.0はAXiSによる復讐の物語、Strike Backであるのだろう。ここでもう一度AXiSのロゴに触れておく。AXiSのロゴのど真ん中にはオオカミであろう獣が描かれている。
キリスト教ではオオカミは邪悪な害獣として扱われることが多く、七つの大罪では「憤怒」を象徴する動物として扱われているようだ。ここで今まで考えてきたことがキレイに繋がったような感じがする。
これから777☆Sはガチギレしてるやべぇ奴らを相手にしていくことになるのかな…
結論
なんかいろいろ書いてたら5000字近い(超えてるらしい)大作が出来上がってしまった。
ここまでの考察を踏まえたうえでAXiSというユニット名(?)について考えてみる。Axisはそのまま訳すと「軸」だとか「中心線」といったような意味である。かつて活躍していたがセブンスの登場によって表舞台から姿を消したアイドル達の中心、と捉えることができるのではないだろうか。また、セブンスが中心で回っていた世界から自分たちが中心になるとも解釈できる。
これらをまとめると、
かつてのアイドルが集められて結成されたAXiSは777☆Sをセブンスシスターズと同じやり方で潰すことが目的でそれはかつての復讐である。777☆Sにとっては正真正銘の悪と初めて対峙することになるのだろう。
という感じ。
ただ、セブンスの声を持つという部分だけはどのように解釈してもよくわからなかった。川崎芽衣子さんがこのようにツイートしているが…
トレイラー中で発表されておりましたが、蓬莱タキ役として出演させていただいております!
大フィーバー〜って言ってる子ですね。
かなり衝撃の展開...そして我々がCVを担当している理由ももちろんありますが...
続報を!お楽しみにっっ!!#ナナシス https://t.co/78web0wfL0
この真相次第ではこの考察はカスってもいないとかになりそうだけど…
まとめ
ここまで長々と書いてきたがナナシスの根底には以下のような思想がある。
この物語は「アイドルの物語」ではなくて、「人間の物語」なんだ
-t7s Longing for summer Again And Again ~ハルカゼ~ t7s Harukaze 公式記録集 P.43
現実の世の中でも光が当たる人間もいればいつまでも光が当たらない人間もいる。そんな時、光が当たらない人間は光が当たった人間を見て闇を産みだす。
現実では当たり前だけど、このような業界では当たり前じゃない、そんなことをやってくれるのではないかと思う。今後の展開が非常に楽しみである。
ここまで駄文に付き合ってくれた方はありがとうございました。歴史をすべてなぞった物語にするとも思えないので歴史を都合よく解釈してしまっている部分もあると思いますが、これが現時点で私がいろいろ調べ行きついた考えです。
本文に書くまでもないなと思ったことを適当に綴っておく。
- コニーさんがトレイラーの最後で支配人の前からいなくなる感じの意味深な発言してたけど、キリスト教の最後の審判みたいな感じでセブンスシスターズ再結成とかあるのかな?
- AXiSはかつて活躍していたアイドル達から集められた。集めたのは天神ネロなのかかつてのアイドルを潰された企業とかなのか。
- セブンスの声を持つ…変声機使ったバ美肉おじさんかな?
以下個人的な感想
5周年にこのようなトレイラーを発表するとは思ってもいなかったわけですが、ナナシスの何たるかを知っていたらこの展開を予想できた人もいるのかなと。最初に見た時は「なんでこんなことやっちゃったの」と思ったけど。ハルカゼ特典の小説を読んだときに「ナナシスらしくないな」と思ってしまったけど、今思えばあれこそがナナシスの本質だったわけだ。